サンドアートのライブイベントが地元の美術館で開催されると聞き、少し遠い場所でしたが、観に行ってきました。展示スペースの奥で暗いステージが用意され、スクリーン越しにアーティストの手元が映し出されるという趣向です。
観客が席について静かに待っていると、やがてスポットライトが当たってパフォーマンスが始まりました。最初はシンプルな線が描かれていたのですが、それが瞬く間に複雑な形になり、夜空や大地、人の顔が浮かび上がってきました。
砂の量や配置、指の動きによって光と影が生まれ、まるで幻想的な映画を見ているような感覚で、自然と心が動かされました。パフォーマンスの最後には美しい満月が夜空に輝くシーンが描かれ、会場全体が感嘆の声で包まれました。
アーティストが砂を払い落とし、作品が消えていく様子に、一瞬の儚さと美しさを感じ、サンドアートの魅力を改めて知ることができました。会場を出るときには、自然と笑顔になっており、素敵な時間を過ごせたことに感謝しながら帰りました。