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ゆとり日記

ゆとり世代の普通の日記

うつによる休職とその後

知り合いがうつになり休職しました。そのときの状況をお話しします。
彼は大手メーカーのサラリーマンで、フルタイムのエンジニアとして働いていました。
子どもの頃から勉強は優秀な成績で、体力もあり、特に問題行動も見られませんでした。
無事に大学を卒業後、会社に入社して数年経ったある日、ウツを自覚して自ら心療内科に行って抗うつ剤を服用しました。
その通院は続けていたのですが、あるとき、ウツがひどくなり、休職することにしました。
職場の人間関係における悩みが直接の原因でした。ゴマすりが不得手な彼は、ボス的存在の同僚の気に入るようにふるまうことができなかったのです。仲間外れにされるようになり、男同士のいじめのようなことがありました。
彼の主治医は、「いざとなれば休職すればいいさ」と日ごろから気休めを兼ねて、彼に伝えていたのです。それをついに彼が本気にしたというのが私の印象でした。休職期間中、彼は家では一日中、横になっていたようです。特に最初は、動くことすらできませんでした。彼の妻は理解できなかったようです。熱があるわけでもなく、体の病気や怪我でもないのに、毎日、寝室にこもり、カーテンも閉めたまま、寝て過ごす彼を頭では理解できても、世話を焼かなければいけないことに理不尽さを感じたようです。
最初は1か月かそこいらで復職する予定でした。しかし、1か月近く過ぎて復職直前になると、もうすぐ復職しなければならないという不安がつのり、情緒不安定になり、イライラしてきました。その結果、復職は延期になりました。そんなことを数回繰り返して、結局、半年間の休職を経て、復職しました。
当時はリワークのような復職をサポートしてくれるような施設がなかったので自分でがんばっていたようです。
復職の条件として、主治医から、残業はしないこと、と言われました。会社側もそれを了承しました。
復職してからは、彼は、部署は変わることはなかったのものの、業務内容は大きく変わり、いわゆる「窓際族」になりました。これまでの仕事は忙しくて残業なしではとても務められません。そのため、彼も、その仕事をしぶしぶ受けざるを得ませんでした。出世もその時点で諦めるしかありませんでした。また、その仕事の内容によって、新たに企業の嫌な部分を見せつけられることになりました。でも、今までの人間関係から解き放たれたと同時に、残業をしなくてよい、らくな仕事に変わった結果、病状が再び悪化することはなさそうに思えます。
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