ドイツの片田舎で見たステンドグラス
学生時代にドイツに留学していました。当時のドイツの片田舎では、日本人などめったにいないとみえて、一度も日本人に出会うことは有りませんでした。
世界の有名な観光地でもなく、それこそ旅行ガイドブックになどその地名が出ていることはなかったと思います。孤独感に苛まれながらも、何とか苦学生として過ごしていると金銭的な余裕もないので、たまの休日に小旅行にも行けず、もっぱら地元の散策に出歩くのに精一杯でした。
しかし、緑がふんだんにあってドイツの豊かな自然を満喫するには十分でした。ご存じの通り、ドイツに限らずヨーロッパではどんなに田舎の町にでもそれはそれは立派な荘厳さのある教会をみかけるものです。自分のいたドイツの町にもご多分に漏れず、相当りっぱな教会がありました。信心のない自分には無縁のことと思ってはいましたが、本当の教会とはどのようなところなのかを見てみようと思い、そのとき初めて中に入ってみることにしました。
外観も素晴らしい建物でしたが、中に入って驚いたのは、正面にちりばめられたステンドグラスの窓の数々でした。丁度、陽があたって光がステンドグラスを通して教会の床面を照らしています。
これには流石に感動しました。いくら信心のない自分でもその圧倒的な美しさに言葉が出ませんでした。それからは、何度かその教会に足を運ぶことが増え、季節によって太陽の日差しの入り方が異なるために様々な光の織りますステンドグラスを楽しむようになりました。
その昔、きっと腕の良いステンドグラス職人がマイスターとして腕を振るっていたものが現代にも継承されて残っている事に感謝しました。
日本でもステンドグラスの作品が売られていたりして、時々いいのがあるとチェックしてしまいます。ステンドグラスはステンドグラスdenさんなどでは体験教室があったりして、自分で作品を作ってみたりできるのも魅力ですね。
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