ゆとり世代の普通の日記
親から相続の話をされた時、様々な理由から相続放棄を選択する人も多いかと思います。
多額な相続税がかかったり、対象となるものが山林などの売却しにくい不動産だったりすると、相続放棄するほうが正しい選択ということもあります。不動産と相続放棄は難しい問題です。
一般的に相続放棄する際には自分で全ての手続きを行う方法と、相続放棄代行を第三者に依頼する方法があります。
自分で行うならば戸籍謄本の発行手数料と印紙代くらいで済むので大した金額にはなりません。
でも役所や裁判所に行かなければならない手間と、1週間程度の時間が要するので忙しい人なら代行依頼しても良いと思います。
その場合は平均で約10万円前後の費用がかかるので、最初に下調べしてどこに依頼するべきなのかきちんと把握しておく必要があります。
また、相続放棄の期限は3ヶ月以内と決まっていて、それ以降になると手続きが複雑になってしまうので早めの決断をお勧めします。
マイナスになると予想される土地でも、不動産査定に依頼すれば売却した場合にどれくらいの価値があるのか分かるので、決断する前にそれらのサービスを利用して確認しておくべきです。
万が一、借金を残して亡くなられた場合に債権者に返金するため不動産売却などの手続きを行わなくてはいけないので念頭に入れておくべきです。
銀行などから融資を受けていて現金の借金が残されていたら、裁判所に申し立てて相続財産管理人を立てられる場合があります。
相続放棄の手続きが完了するまでの間は、申し立てられた相続人が代わって財産管理を行わなくてはいけないので、少しでも現金に換えられそうな財産が残っていれば、原則としてこれらの管理を誰かが担うことになります。
財産放棄をする人の多くは、プラスマイナスで考えて利益がなければ放棄するというパターンが多いですが、借金のみの場合以外なら残された相続対象物を引き継ぐべきかどうか再確認したほうが良いです。
また、生前にあまり交流がなかったという理由であれば、それを機に財産分与についても親族間で改めて話し合うことも大切です。
そのうえで相続放棄するかどうかは3ヶ月以内に結論を出して申請し、後の管理は相続人が行うというのが一般的な流れになります。
簡単には決められず難しいことではありますが、期限内に決断しないと相続放棄の撤回は出来ないのが現状なので、よく考えてから行動するようにしてください。